支柱も床も写り込んだ失敗から学ぶ。いちご狩りで子供と同じ目線まで下げた結果

白いビニールハウスの中に広がる、甘い香りとみずみずしい真っ赤ないちご。家族でいちご狩りに出かけると、つい夢中でシャッターを切りたくなります。

実際に撮った写真を見返してみると、「主役のいちごより支柱や床の方が目立っている」「画面がゴチャゴチャして見える」。私もまさにその失敗を経験しました。

撮影時はうまく撮れたつもりでも、後から見ると肝心のいちごだけでなく、緑の葉っぱやハウスの頑丈な支柱、さらには床や通路のシートまで余計なものがすべて映り込んでいたのです。

撮影中はまったく気付いていませんでしたが、主役のはずのいちごが背景に埋もれ、何を見せたい写真なのか分かりにくくなっていました。

これは家族でいちご狩りに行ったとき、まだカメラの設定や構図について何も深く考えていなかった頃の体験です。

棚からたくさんぶら下がっているいちごを見て、嬉しくなって上からパシャパシャと見下ろすように撮影していました。

ですが、後から写真を見返してみると、そこには肝心のいちごだけでなく、緑の葉っぱ、ハウスの頑丈な支柱、さらには床や通路のシートまで全てが丸見えになって映り込んでいたのです。

主役のはずのいちごが完全に背景に埋もれて目立たなくなってしまい、大失敗でした。

この記事は、お出かけ先で「撮りたいものは決まっているのに、余計なものが映り込んで主役が目立たない写真になってしまう」と悩んでいるあなたへ向けて書いています。

実際に私も、いちご狩りで支柱や床まで写り込んだ失敗を経験しました。

その後、カメラを構える高さを変えてみたことで写真の印象が大きく変わりました。

この記事では、そのときに気づいた「目線を下げる引き算の構図」について体験をもとにお話しします。

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視線を下げるだけで劇的変化。余計なものを削ぎ落とす「いちごと同じ高さ」

上から撮ると余計なものが映り込む。その失敗に気づいた私は、撮影の仕方をガラリと変えてみることにしました。

いちごの棚の高さまで自分の身体を深くかがめ、立ったままではなく膝を曲げて顔の位置をいちごと同じ高さまで下げてみました。そして、手前に実っていた一粒のいちごにピントを合わせ、背景に余計なものが入らない位置を探しながらシャッターを切りました。

すると、液晶画面には驚くほどドラマチックな変化が起きていました。あんなに邪魔だった支柱や通路の床が画面から綺麗に消え去り、主役のいちごがドーンとアップで強調され、その後ろにある葉っぱや他のいちごが優しく綺麗にボケてくれたのです。

このとき初めて、写真が散らかって見えていた原因はカメラの性能ではなく、自分が立ったまま上から撮っていたことだったのだと気付きました。

今回の舞台はビニールハウスの中だったため、屋外の強い直射日光に邪魔されることもありませんでした。

愛機ソニー「α6700」のモニターも見やすく、被写体であるいちごと画面を交互に何度も確認しながら、少しずつ立ち位置や高さを変えてベストな位置を探ることができました。その場で構図の変化を確認できたことで、「高さを変えるだけで背景はここまで整理できるのか」と実感しました。

真ん中に子供、周りは極上のボケ。距離を測って掴んだ「最高の一枚」

いちご単体での「高さの基本」を掴んだ私は、次はいちごをおいしそうに頬張る子供の姿にレンズを向けました。ここでも立ったまま上から撮ることはせず、子供が見ている景色と同じ高さから撮ることだけを意識してカメラを構えました。

徹底したのは、子供と全く同じ目線まで自分の高さを低くすること。

私はモニターと子供の表情を交互に見つめながら、カメラを構えたまま一歩近づいたり、半歩遠ざかったりして、ちょうどいい距離感をじっくりと測りました。

近づきすぎると背景のいちごがほとんど見えなくなり、逆に離れすぎると余計な支柱や通路が入りそうだったためです。

子供と同じ目線まで高さを下げたまま、背景の写り方を確認しながらピントを合わせ、ここぞという瞬間にシャッターを押しました。

カメラのモニターを確認した瞬間、「これだ」と思わず胸の中で小さくガッツポーズをしました。

画面の真ん中には、いちごを本当に美味しそうに食べている子供の笑顔。そしてその周りには、以前の写真で気になっていた支柱や床の写り込みがほとんどなく、淡く柔らかいボケだけが広がっていました。

同じ場所で撮っているのに、目線と距離を変えただけで写真の印象がここまで変わるのかと驚いたのを覚えています。

過去の自分へのアドバイス。「こっち向いて」の前に、自分がまずしゃがみ込もう

もし、いちごの棚の上からカメラを構えて「なんかオシャレに撮れないな」と首を傾げていた当時の自分に声をかけるなら、こう言います。

「カメラ目線をもらおうと『こっち向いて』なんて言う必要はまったくないよ。実際に上から撮っていたときは、支柱や床ばかりが目立ってしまい、子供が夢中になっている楽しそうな雰囲気まで薄れてしまっていたんだ。

だから子供がいちごに夢中になっているその瞬間を、同じ目線までしゃがんで狙えばいい。いちごを撮るときも、いちごの高さに合わせる。それだけで余計なものが消えて、主役が自然と引き立つ写真になるよ」と。

お出かけ先での撮影では、私も最初は風景もいちごも子供も全部入れたくなっていました。しかし実際に写真を見返してみると、主役にしたかったものが埋もれてしまい、何を撮りたかったのか分かりにくい写真になっていたのです。

今回のいちご狩りを通して、目線を下げて主役以外を引き算するだけで、写真の印象は大きく変わることを実感しました。

パックいっぱいの甘いいちごをお腹いっぱい食べて大満足の子供の手を引き、カメラバッグを肩にかけ直しました。

帰り道で撮った写真を何枚か見返してみると、これまでより主役がはっきり伝わる写真が増えていました。ハウスの外の爽やかな風を感じながら、「まず目線を合わせる」という基本の大切さを改めて実感していました。

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