薄暗い館内に、青く幻想的な光が広がる水族館。一眼レフカメラを手に入れたら、誰もが一度は撮影してみたくなる場所ではないでしょうか。
しかし、その幻想的な空間は初心者にとって想像以上に難しい撮影環境でもありました。
これも私が一眼レフカメラを購入してまだ半年も経っていない頃の、苦い体験です。
当時は当然、機能や設定の仕組みなんて何も分からず、カメラ任せのオートモードだけで撮影していました。
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水族館の深海魚コーナーで、興味深そうに水槽を覗き込む息子の横顔を一眼レフで撮ろうとしました。
しかし、撮れた写真は何枚撮っても真っ暗。スマートフォンなら普通に写るのに、一眼レフでは何が写っているのか分からない写真ばかりでした。
この記事では、水族館で写真が真っ暗になって困った私の失敗談と、インスタグラムで知ったF値・ISO感度の設定を試して撮れるようになるまでの体験をお話しします。
真っ暗な写真から抜け出したF値とISO感度の設定
スマートフォンなら自動で綺麗に写るのに、なぜ一眼レフだと真っ黒になってしまうのか。その場で誰かに聞くこともできず、時間だけが虚しく過ぎていきました。
焦る気持ちを抑えながら、私は以前フォローしたインスタグラムのプロカメラマンのサイトを思い出し、水族館での撮影方法が載っていないか必死に探しました。すると、運良く求めていた答えが見つかったのです。
そこに書かれていたアドバイスは、非常にシンプルでした。
- F値をできるだけ低くする
- ISO感度を6400前後まで上げる
- 試し撮りしながらISO感度を調整する
まず「F値(絞り)」を限界まで低くして、カメラの中に流れ込む光の量を増やすこと。その次に、「ISO感度」を思い切って6400まで上げること。
実際に設定前の写真と見比べると、水槽の青い光や息子の輪郭がようやく確認できるようになり、真っ黒だった画面との違いに驚きました。ただし、ISO感度は上げすぎると画面にザラザラとしたノイズが入ってしまうため、現場で試し撮りをしながら微調整するのがコツだと解説されていました。
右も左も分からない超ド素人だった私は、とにかくその数値を信じ、震える手でダイヤルを回して設定を合わせました。すると、それまで真っ黒だった液晶画面に水槽の青い光が見えるようになり、ようやく写真として成立し始めたのです。
これまでの「押すだけ」の撮影から、初めて自分の手で光の量をコントロールする。難しく考えがちだった設定の呪縛を解き、F値とISO感度という2つの基本だけに意識を絞った瞬間でした。
深海魚コーナーと大水槽で設定を変えてみた結果
深海魚コーナーで設定の効果を実感した私は、その考え方を明るい大水槽でも試してみることにしました。
館内を進み、天井から太陽の光が優しく差し込む明るい大水槽の前に辿り着いたときのことです。今度は暗い深海コーナーとは設定をガラリと変えました。
F値は少し絞って5に、ISO感度は1000くらいまで落とします。そして、泳ぎ回る魚の素早い動きをカチッと止めて写したかったので、シャッタースピードを1/250秒という速さに設定しました。
光を味方に付け、じっとタイミングを待ってシャッターを切ったその瞬間。透き通るような青い水槽の中で、気持ちよさそうに泳ぐ魚たちと、それを見つめる子供の姿が、どちらもブレずに美しく収まった「念願の一枚」を撮ることができたのです。
それまでの数十分は失敗写真ばかりだったため、その一枚を液晶で確認したときは、ようやく一眼レフを使って撮りたかった写真に近づけたと感じました。
まずはF値とISO感度だけ覚えよう
もし、水族館の暗闇の中でカメラの液晶を見て頭が真っ白になっていた当時の自分に声をかけるなら、こう言います。
「オートで真っ暗な写真ばかりが撮れて、どうしたらいいか分からずにテンパる気持ちは本当によく分かる。でも、焦って適当にボタンを押していても意味がないし、結局は手軽なスマートフォンに頼ることになってしまうよ」と。
一眼レフは、その場で全部の設定を覚えようとすると必ず焦ります。だからこそ、本番前にインスタグラムやYouTubeで基本だけ確認し、自宅で一度試しておくことが大切です。
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私もこの水族館での失敗をきっかけに、自宅でF値とISO感度を練習するようになりました。
現地で迷ったら、まずはF値を一番小さくして、ISO感度を上げる。この二つだけでも真っ暗な失敗写真は大きく減らせます。
水族館を出て、夕方の少し冷たい風に吹かれながら、今日カメラに残せた青い写真を何度も見返していました。あの日の経験から、暗い場所ではまずF値とISO感度を疑うという基本を覚えられたことが、私にとって一番大きな収穫だったと思います。


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