水族館で一眼カメラを構えたのに、「写真が真っ暗」「水槽の青さがまったく写らない」と困った経験はありませんか?
私もカメラを始めたばかりの頃、水族館ではオートモードのまま何枚撮っても真っ暗な写真ばかりでした。スマートフォンなら普通に写るのに、一眼カメラでは何が写っているのか分からず、「せっかく買ったのに使いこなせない」と落ち込んだのを覚えています。
この記事では、水族館で撮影に失敗した私が、F値とISO感度という二つの設定だけを意識するようになり、青い水槽と子どもの姿を撮れるようになった体験をもとに、初心者が暗い場所でまず何を意識すればよいのかを紹介します。
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オート撮影では何枚撮っても真っ暗だった
一眼カメラを買ってまだ半年も経っていない頃、家族で水族館へ出かけました。
館内は薄暗く、水槽だけが青く光る幻想的な空間です。「これは一眼カメラなら綺麗に撮れるだろう。」そんな期待を胸に、青い光に照らされながら夢中で水槽を覗き込む息子へレンズを向けました。
しかし、液晶画面に映った写真を見て思わず言葉を失いました。何枚撮っても真っ暗です。水槽の青い光はほとんど写らず、息子の姿も暗闇に溶け込んでいました。
「これじゃ何を撮ったのか分からない。」撮っては液晶を確認し、もう一度撮る。それでも結果は変わりません。
隣で妻がスマートフォンで撮った写真には、水槽も子どもの表情もちゃんと写っています。その画面を見た瞬間、「高い一眼カメラなのにスマホにも負けるのか」と、本気で悔しくなりました。
F値とISO感度だけを信じて設定を変えた
その場では原因が分かりません。
どうすればいいのか焦りながら、以前フォローしていたInstagramのカメラマンが、水族館撮影について投稿していたことを思い出しました。
スマートフォンで必死に探してみると、そこには初心者向けにこんな内容が書かれていました。
・F値をできるだけ小さくする
・ISO感度を高めに設定する
・試し撮りをしながらISO感度を調整する
難しい理屈は当時の私には理解できませんでした。それでも、「全部覚えるのは無理でも、この二つだけなら試せるかもしれない」と思い、そのまま設定を変えてみることにしました。
右も左も分からない初心者だった私は、その通りに設定してみることにしました。まずはモードを変更。選んだモードは、Aモードです。
次にF値はレンズで設定できる一番小さい値へ。ISO感度は思い切って6400まで上げます。ダイヤルを回す手は少し緊張していました。
「本当にこれで変わるのかな。」
半信半疑のままシャッターを切り、液晶画面を確認すると、それまで真っ黒だった写真とは明らかに違っていました。
水槽の青い光が見えます。息子の輪郭も分かります。もちろん完璧ではありません。
ISO感度を上げたぶん写真には少しノイズも入りました。それでも当時の私にとっては、真っ黒で何も写らない写真より、多少ノイズがあっても子どもの表情が残る写真の方がずっと価値がありました。
「何も写らない写真」から「ちゃんと水族館だと分かる写真」へ変わったことが、とても嬉しかったのを覚えています。
このとき初めて、一眼カメラは設定を少し変えるだけで写真が大きく変わるカメラなのだと実感しました。
場所が変われば設定も変えると気付いた
深海魚コーナーで設定の効果を感じた私は、そのまま明るい大水槽でも撮影してみることにしました。今度は天井から自然光が差し込む広い水槽です。
先ほどと同じ設定では少し明るすぎるように感じたため、今度は設定を変えてみることにしました。F値は少し絞り、ISO感度も下げます。さらに泳ぐ魚を止めて撮りたかったので、シャッタースピードも速めに設定しました。
ご参考までに、この時のカメラ設定は、このようにしました。
- Mモードを選択
- F値:4(後ろの泳ぐ魚まで写したかったため)
- SS:1/160(魚の動きを止めるため)
- ISO:1000(明るさが十分あったため)
深海魚コーナーでは「とにかく明るく写すこと」を優先していましたが、大水槽では魚の動きを止めて撮りたいと思いました。そのためシャッタースピードを速めに設定し、明るさとのバランスを見ながらF値とISO感度を調整しました。
設定を変えてシャッターを切ると、透き通る青い水槽の中を泳ぐ魚たちと、それを見つめる息子の姿がどちらもブレずに写っています。
液晶画面を見た瞬間、「これが撮りたかった写真だ」と思いました。ほんの少し前まで真っ暗な写真ばかりだっただけに、その一枚は今でも印象に残っています。
この経験から学んだのは、「水族館だから同じ設定で撮ればいい」というわけではないということでした。暗い深海魚コーナーと、明るい大水槽では必要な光の量が違います。
それ以来、水族館では場所が変わるたびに一度液晶画面を確認し、「少し暗いかな」「明るすぎないかな」と設定を見直すようになりました。場所に合わせて少し設定を変えるだけで、写真は驚くほど変わることを、この日初めて体験しました。
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まとめ
今回の撮影で学んだことは次の3つです。
- 暗い場所ではF値をできるだけ小さくして明るく撮る
- 真っ暗ならISO感度を上げて光を取り込む(暗い部分のノイズに影響する)
- 水槽の明るさが変われば設定も見直してみる
まずはF値とISO感度、この二つだけを意識するところから始めてみてください。それだけでも、私が初めて青い水槽と息子の姿を一緒に残せたときのように、「一眼カメラで撮れてよかった」と思える一枚に近づけるはずです。


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