オートでは真っ暗。一眼レフ初心者がSモードで夜景を撮れるようになるまで

夜の公園や旅先で、目の前に広がる綺麗な夜景。意気揚々と一眼レフカメラを構えてオートモードのままシャッターを切ったとき、液晶画面に映し出されたのは、何が写っているのかさえ分からない「真っ暗な世界」でした。

カメラを購入してまだ半年も経っていない、設定の仕組みなど何も知らない超ド素人だった頃の苦い記憶です。

カメラの向こうでは、子供がせっかくポーズを決めてくれているのに、撮れた写真はただの闇。結局、その場は諦めてスマートフォンを取り出して撮影しました。画面には普通に明るく、ちゃんと子供の笑顔が写っている。

それを見て、「一体、何のために高い一眼レフを買ったんだ」と、夜の寒さの中でひどくがっかりしたのを覚えています。

この記事は、夜の撮影でスマートフォンに完敗し、「一眼レフなんて難しすぎる」と挫折しかけているあなたへ向けて書いています。

私自身、夜景を撮ろうとして真っ暗な写真ばかり量産し、「高いカメラを買った意味がなかったのでは」と本気で後悔した時期がありました。

しかし、最初から難しいMモードを覚えようとするのをやめ、Sモードでシャッタースピードだけに集中するようになってから状況は変わりました。

この記事では、その失敗と試行錯誤の過程をお話しします。

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夜景撮影で真っ暗な写真ばかりだった私がSモードに絞った話

夜の撮影が昼間と決定的に違うのは、カメラの設定を自分の手で変えない限り、100%真っ暗な写真しか残らないというシビアな現実です。

かと言って、暗闇の中でF値もISO感度もシャッタースピードもすべて同時にコントロールするマニュアルモード(Mモード)に挑むのは、初心者にはあまりにもハードルが高すぎます。設定を変えるたびに写真の明るさが大きく変わってしまい、何を元に戻せばいいのか分からなくなった経験があります。

あれこれ設定をいじる前に、まずは「動かすダイヤルを一つに絞る」という引き算の準備が、夜景撮影のテンパりをすべて解決してくれました。私の場合は、何を優先して覚えるべきか分からなかったため、まずはシャッタースピードだけに集中することにしました。

夜景撮影で最も重要な基本は、シャッタースピードを遅くして、暗い場所にあるわずかな光をカメラの中にじっくりと多く取り込むことです。だからこそ、初心者に圧倒的にお勧めしたいのが「S(シャッタースピード優先)モード」です。

これなら、自分がシャッタースピードのダイヤルだけに集中すれば、あとの細かい計算はカメラが勝手にやってくれます。難しいプロのやり方を真似して挫折するくらいなら、まずはこのモードに頼るのが一番の近道です。

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三脚がない夜景撮影で手ブレを減らすためにやったこと

世間のカメラ解説のインスタグラムや動画を見ると、夜景撮影には「三脚」や「タイマー機能」が必需品としてよく紹介されています。確かにそれらがあれば便利なのでしょうが、誰もが最初から三脚を持ち歩いているわけではありません。

三脚がないからといって、夜景撮影を諦める必要は全くありません。私自身、子供との外出先で夜景を撮る場面が多く、毎回三脚を持ち歩くような撮影スタイルではありませんでした。手持ちで勝負するからこそ、無駄な動きを徹底的に削ぎ落とすという「基本」が活きてきます。

シャッタースピードを遅くするということは、それだけカメラが光を取り込むために静止していなければならない時間が長くなるということです。ほんのわずかな手ブレが、写真全体を台無しにしてしまいます。

撮影の瞬間は、脇をしっかりと締め、カメラを両手で固めるようにホールドします。私自身、撮れたと思って確認した写真がわずかな手ブレで失敗していたことが何度もありました。そしてシャッターボタンを押すその一瞬、指先に力を入れすぎてカメラがカクンと動いてしまわないよう、息を止めるくらいの細心の注意を払う。

タイマーなどの便利機能の使い方が分からなくても、自分の身体のブレを物理的に抑えるという意識を持つだけで、写真の成功率は見違えるほど上がります。

真っ暗な失敗から夜景を撮れるようになるまでの体験

昼間の撮影のように「ただ押せば写る」というわけにはいかないのが、夜の一眼レフの気難しさであり、同時に最大の面白さでもあります。

知識と経験が必要で、私にとっても夜景はかなり難しいテーマでした。夜の公園や外出先で何度も撮影を試しましたが、最初のうちはブレた写真や真っ暗な写真ばかりでした。スマートフォンの手軽さが頭をよぎることもありました。

それでも、自分でシャッタースピードを調整し、じっと息をこらしてシャッターを切り、液晶画面にブレのない鮮やかな夜景の光の粒がカチッと浮かび上がったとき。背景の明かりと子供の姿が初めて自分のイメージ通りに写っていました。

あの最初の一枚が撮れた瞬間の高揚感は、昼間の撮影の何倍もの嬉しさとなって胸に込み上げてきました。

今でも夜景撮影をすると、真っ暗な写真しか撮れず落ち込んでいた頃の自分を思い出します。その経験があるからこそ、今ならこう伝えたいと思います。

「無理にMモードでプロっぽく撮ることを目標にしなくていい。まずはSモードを選んで、シャッタースピードを遅くすること。そして手ブレにだけはしっかりと注意を払いなさい。

あとは細かいことは気にせず、ホワイトバランス(写真の色味)だけを好みの雰囲気に設定すれば、それだけでスマートフォンを遥かに超える綺麗な写真がちゃんと残せるよ」と。

夜景撮影で大切なのは、最初からすべての設定を覚えようとしないことでした。私の場合はSモードに絞り、シャッタースピードと手ブレだけを意識することで、真っ暗な失敗写真ばかりだった状態から抜け出せました。

まずは一つの設定だけに集中する。その積み重ねが、夜景撮影を楽しめるようになった一番のきっかけでした。

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